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白川一本橋(行者橋)

知恩院からだらだら下って白川沿いに出た。

昔、一澤信三郎帆布で買い物をしている間、オットと愛犬が石のベンチに座って待っていてくれていた場所だ。

2時間サスペンスドラマでもよく登場するくらいにロケーションがいい。

左手に東大路通り、北へ行けば三条通りなのに、ここは静かだ。

浅瀬を流れる川音が心に優しい。

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あの橋を渡ろう、と思って近くに行くと。

橋のたもとに説明板がある。

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比叡山で千日回峰行を終えた行者が入洛するときに最初に渡った橋というじゃないか。

通称、行者橋、阿闍梨橋。

行者といえば、行者ニンニク。
阿闍梨といえば、阿闍梨餅。

と、相変わらず食べ物に結びつける悪い癖。105.png

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まだまだ修行の身であるにも関わらず大層な橋を渡っていいものか、とも思う。


しかし、渡る。

やはり鴨川デルタと同様に怖い。

この橋は自分が選んで渡ろうとしているにも関わらず、下を流れる川面に目が奪われ、そこに足が取られそうな錯覚に陥る。

元水泳部だから水が怖いのではないのに、自分の身幅よりも橋の幅の方が狭い気がしてしまう。

しかも体育の授業の時。平均台が苦手だった。

それなのに渡ろうとしている。いや渡らなければならないと思っている。

のんびりゆるい旅行のはずが自分自身を追い込んでいる気さえした。あはは、と笑っちゃう。103.png

笑っちゃうと体が揺れるから余計に危ないじゃないか!

見た目は子供が地団駄踏んでいる感じになっている。この時点でまだ渡れない。106.png



あーだ、こーだ考えているうちにオットはとっくに消えて行った。



そうか。

別に歩調を合わせる必要はないんだ。

そう思って渡り切った。

白川一本橋(行者橋)_b0054329_09092946.jpg

渡り終わり、振り返る。

振り返ればなんてこともない橋に見えた。

それでも変な汗かいた。そして疲れた。



まさに人生そのもの。


白川一本橋をまた渡りに行こうと思う。



夢の中にまた行者橋が出て来そうだ。104.png



どちらさまも美味しくて素敵な週末でありますように!


platinum


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by golmeg | 2017-10-07 10:26 | 旅行